MIDNIGHT DIVE

ミッドナイトダイブ

 

ミッドナイトダイブ(MND)とは、大光量のライトを使用して、深海からその光に集まるプランクトンや稚魚を観察する新しいスタイルのナイトダイビング。日本では「ブラックウォーターダイブ」「ライトトラップ」、ハワイでは「Pelagic Magic®」などと呼ばれ、各地で静かなブームを巻き起こしています・・・

 

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◉ミッドナイトダイブとは
水深約10mに仕掛けられた無数の大型ライトが照らし出す体育館ほどの空間は、「これがナイトダイビング?」と思えるほどに明るい。エントリーして徐々に光の中心に近付いて行くと、映画「アビス」の水中要塞や「未知との遭遇」のワンシーンを彷彿とさせる。そこには光に誘われて、ドロップオフの先の深海から見たことのない稚魚や深海魚、浮遊系の生物が集まってくる。彼らは、日中の時間帯に見られる成魚や幼魚たちとは大きく異なる形色をしており、潜るたびに見たことのない生物と遭遇する体験に、誰もが興奮することだろう。

龍馬のミッドナイトダイブは、株式会社エーオーアイ・ジャパン社より協賛を頂いています。ミッドナイトダイブに欠かせないライトトラップには、演色製の高い水中ライトとして有名な、エーオーアイ・ジャパン社製RGBlueを使用します。またダイバーに人気のカメラ機器専門店 株式会社アンサー社より運営協力を頂いています。

 

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◉新しいダイビングスタイル
いままでのナイトダイブが、水中ライトを片手に生物を探すという「能動的」なダイビングスタイルだとすると、ミッドナイトダイブは、稚魚や生物の方から自然と光に集まってくるのを待ち、観察をするという「受動的」なダイビングスタイル。追いかける必要がなく、楽に効率よく、たくさんの生物に出会う事ができるのもこのダイビングの特長といえます。

◉なぜ“ミッドナイト”??
稚魚たちは食物連鎖の最下層、海中の弱者です。日中は水面、または深い水中に身をひそめ、捕食者が寝静まる真っ暗な深夜は彼らにとって最も安全な時間帯。そのタイミングに合わせ、餌を求めて中層に現れます。「コアタイム」と呼びばれる、彼らにとってオイシイこの時間帯は毎日少しずつ変化します。稚魚や深海魚を観察するミッドナイトダイブは魚たちの活動時間であるコアタイムに合わせる必要があるため、ダイビングスケジュールは日没後間もない時間のこともあれば、深夜からのエントリーのこともあります。

 

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◉出会える不思議な生物たち

イットウダイ科のリンキクチス期 1.5cm
日中は岩陰などで休んでいる赤い体で大きな目をしているアカマツカサなどのグループの稚魚です。このステージでは鼻先が伸張し、ガッチャマン(古!)のような顔をしています。ドリルのような縦回転をして泳いでいて撮影は難しいのですが、観察していると疲れて休憩する時があります。撮影はその時がチャンスです。

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ニシキフウライウオ 3cm
稚魚の時にはこのような半透明の体をして中層を浮遊しています。小さくても格好は親にかなり近くなっています。泳ぎ方も成魚と同じように彷徨うようにフラフラフラ〜っと泳ぐ姿が非常に可愛らしく、あっという間に何十枚もシャッターを切ってしまうことでしょう。

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タコの一種 12cm
Midnight Diveでは比較的多く出現するタコの一種。かなり以前から存在は確認されているが、未だ学名はついていないようだ。透けた頭部にはオレンジの内臓が見え、長い足をユラユラ動かしながら暗闇を泳ぐ姿はまさに映画「アビス」の世界。見ていて飽きない観察対象で人気が高いタコです。

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トゲチョウチョウウオのトリクチス期 1cm
パラオの海で誰もが一度は目にしたことがあるであろうトゲチョウチョウウオの稚魚。このステージの時は体の形が六角形に近い形をしている。言われて見れば確かにチョウチョウウオっぽく見えなくも無いのがこのグループの特徴。種の見分けも比較的簡単で出現個体も多いので観察していて楽しい対象である。

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ウナギ目のレプトセファルス 9cm
おそらく何かしらのウツボの稚魚と思われる。この目のグループは稚魚時代を平たく細長く透明な体で、この状態をレプトセファルスと言う。写真の状態はディフェンスと言われ頭部の周りに体を巻きつけ保護している。お寿司屋などで見られるノレソレはマアナゴのレプトセファルスである。

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クダリボウズギスの一種 3cm
このグループはまだ良く分かっていない種も多いらしく、この稚魚もその一つ。ヒョウ柄の扇子のような長く大きな腹びれを持つ。これをグライダーの羽ように広げると、泳ぐことなく長距離を潮の流れに乗って移動ができる。体が小さく泳力のない稚魚たちの大きな能力の一つだ。ちなみにこの立派な腹びれは成長とともに短くなり、いずれ普通の魚のような腹びれになってしまうのだそうだ。

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ハギのケリス期 4cm
おそらくオハグロハギの稚魚かと思われる。ニザダイ科の稚魚でこのステージはケリス期と呼ばれる。透明な体は美しく、ずっとこのままならいいのに、と真面目に考えてしまう。稚魚たちの体が透明なのが多いのは浮遊期は中層に居ることが多いので、水に溶け込みやすく見つかりにくいからという説が有力らしい。なるほどなと思う魚たちの生き残る知恵なのだろう。

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パラオという海のポテンシャル
日本の海岸線の総距離は2.9,751㎞で、1,519㎞のパラオの約19倍。魚種数を比べると日本の魚種数が4,000種であるのに対して、パラオは1,700種と言われています。海岸線の距離は19倍の大きな違いがありながら、魚種数は2.3倍しか代わりません。海岸線1m当たりで割ると、日本が13種なのに対してパラオは106種。かなり強引な比較ですが1mあたりの海岸での魚の遭遇率が、パラオは格段に高いと言えます。こんな小さな島に1700種の魚が集まっているところがパラオの海のすごさであり、魚の宝庫だからこそ、ミッドナイトダイブで容易にたくさんの稚魚や深海魚に出会うことができるのです。

さらにパラオには、海中の崖のようなドロップオフという地形が多く見られます。ドロップオフは、浅いリーフから急激に稚魚たちの住む深海へとつながります。泳力のない稚魚たちも、ドロップオフで発生する湧昇流に乗ってライトまで最短でたどりつくことができ、まさにミッドナイトダイブに最適な地形といえます。

 

 

龍馬流ミッドナイトダイブ
コロール市街からだと遠すぎて開催が難しい外洋のドロップオフのポイントも、外洋に停泊する龍馬からなら、スピードボートで数分で到着します。ドロップオフの先は、まさに未知の世界。潜るたびに、見たことのない生き物に出会います。

ブリーフィングは、本船でホワイトボードやスライドを使いながら行います。ミッドナイトダイブの潜り方やライトの使い方、カメラのポイントなどをわかりやすく説明しますので、初めての方でも安心です。

・ナイトロックス無料
水深が最大で10m程とはいえ、最大水深にとどまる時間が長いミッドナイトダイブでは、ナイトロックスの使用を強く推奨しています。スペシャルティをお持ちでない方は、乗船中にナイトロックス講習の受講も可能です。

・温かいシャワーとうれしい夜食
南国とはいえ、ミッドナイトダイブでは寒さを感じることも。移動が少ない龍馬なら、ダイビングから戻ってきてすぐに温かいシャワーをゆっくり浴びて頂けます。簡単な夜食サービスも。

 

 

 

 

よくある質問
Q 目が悪いけれど、稚魚なんて見れるの?
A 光に集まる稚魚たちの大きさはさまざまですが、平均して3センチ前後の観察しやすいサイズです。
水中では物が1.5倍大きく見えますから、「小さいものはどうも見にくくて・・・」という方でも安心してご参加頂けます。

Q、暗いところは苦手だけど、参加できる?
A、ミッドナイトダイブは、いままでのナイトダイブとは異なり、大光量のライトをドロップオフ沿いに仕掛けて広い範囲を照らし出します。そのイメージは球技場のナイター施設。暗いところが少し苦手という方でもご参加頂けます。

Q必要なスキルは?
A基本的に流れのないポイントで行いますが、ドロップオフ沿いで集まる稚魚たちを観察するので、中性浮力が高いレベルで必要です。

Q1本だけ参加もできる?
A1本終わるごとに龍馬本船に戻りますので、1本のみの参加でもボートで待つことなくご参加頂けます。

Qせっかくのパラオ。日中も潜りたい・・・
Aもちろん日中も潜れます!基本的に日中2本、ミッドナイト2本の予定です。

 

 

 

協賛
ミッドナイトダイブは、演色製の高い水中ライトRGBlueシリーズで有名な、株式会社エーオーアイ・ジャパン社より協賛頂いています。

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